ほとんどのドキュメントシステムには、他のドキュメントへのリンクを挿入できる特別な「参照」セクションがあります。Doxygenにもそのようなセクションを開始するコマンド(セクション\saを参照)はありますが、この種のリンクをドキュメント内のどこにでも配置することができます。
ドキュメントの場合、リンクの代わりにページ番号への参照が記述されます。さらに、ドキュメントの最後にあるインデックスを使用して、メンバー、クラス、名前空間、またはファイルのドキュメントをすばやく見つけることができます。manページの場合、参照情報は生成されません。
次のセクションでは、ソースファイル内のさまざまなドキュメント化されたエンティティへのリンクを生成する方法を示します。
Doxygenは、ドキュメント内で見つかったURLとメールアドレスを自動的にリンク(HTML形式)に置き換えます。手動でリンクセキストを指定するには、HTMLの'a'タグを使用します。
<a href="linkURL">link text</a>
これはDoxygenによって他の出力形式に自動的に変換されます。
ドキュメント内の、ドキュメント化されたクラスに対応し、かつ少なくとも1つの非小文字を含むすべての単語は、自動的にクラスのドキュメントを含むページへのリンクに置き換えられます。ドキュメント化されたクラスに対応する単語がリンクに置き換えられるのを防ぎたい場合は、単語の前に%を付けます。すべて小文字のシンボルにリンクするには、\refを使用します。
単語の最後の文字ではないドット(.)を含むすべての単語はファイル名と見なされます。その単語が実際にドキュメント化された入力ファイルの名前である場合、そのファイルのドキュメントへのリンクが自動的に作成されます。
以下のいずれかのパターンが見つかると、関数へのリンクが作成されます。
ここで n>0。
オーバーロードされていないメンバーの場合、引数リストは省略できます。
関数がオーバーロードされており、一致する引数リストが指定されていない場合(つまり、パターン2または6が使用されている場合)、オーバーロードされたメンバーのいずれかのドキュメントへのリンクが作成されます。
メンバー関数については、クラススコープ(パターン4から7で使用)は、次の場合に省略できます。
これらのエンティティはすべて、前のセクションで説明したのと同じ方法でリンクできます。明確にするために、この場合はパターン3と7のみを使用することをお勧めします。
クラス、構造体、共用体を含む typedef は、次のようになります。
typedef struct StructName TypeName
StructName のエイリアスを作成するため、StructName 自体または TypeName のいずれかが検出されたときに、StructName へのリンクが生成されます。